ハイブリッドバッテリー交換専門店
ハイブリッドピット千葉
アクアには2種類のバッテリーが搭載されている
ハイブリッド車は、ガソリン車と違いバッテリーが2つ搭載されています。それぞれのバッテリーで使用用途が異なるためです。ここでは、2つのバッテリーを詳しく説明します
駆動用バッテリー
アクアを動かすための主要な電力供給源であり、その重要性は極めて高く「メインバッテリー」とも呼ばれます。車を駆動させるには大量の電力を電気モーターに供給する必要がありますが、この役割を果たすのが駆動用バッテリーです
また、軽量でありながらも電力を蓄電できるようにリチウムイオン電池やニッケル水素電池が採用されています。以上のように、駆動用バッテリーはアクアを動かすうえで欠かせない存在であり、その性能と寿命は車全体のパフォーマンスに大きく影響します
補機用バッテリー
補機用バッテリーは「サブバッテリー」とも呼ばれ、エアコンやライト、オーディオといった電装系部品を動かす電力供給が主な役割です。また、補機バッテリーは駆動用バッテリーが故障した際は「サブバッテリー」として重要な役割を担います
具体的には、駆動用バッテリーにトラブルが生じた場合でも、システム変更をすれば電気を使用せずにガソリン車として走行できます
アクアの駆動用バッテリーの交換について
ハイブリッド車のバッテリー交換は、ガソリン車に比べて交換時期やバッテリーの積載場所が異なります。ここでは、駆動用バッテリーの交換時期や費用感などを具体的に紹介します
交換時期の目安
アクアの駆動用バッテリーの保証期間は、新車から5年、走行距離は10万kmです。ただし、保証期間はあくまで目安であり、実際には10万km以上走行している車も存在します。そのため、アクアのバッテリー交換は、車の状態によって判断することが重要です
バッテリー交換の具体的な判断基準は、以下のとおりです
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メーターパネルのバッテリー容量計が減少したまま
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モニターに「バッテリー電圧異常」のメッセージが表示される
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エンジンチェックランプが点灯する
このような症状が出た場合は駆動用バッテリーの交換時期かもしれないため、一度専門業者に相談するとよいでしょう
駆動用バッテリーの位置
アクアの駆動用バッテリーは、後部座席下に搭載されています。この場所を選んだ理由は主に3つあり、第1の理由は「スペースを有効活用」するためです。駆動用バッテリーは大きな部品であることから、車内スペースを効率的に利用できる場所が望まれます
2つ目は、「車の安定性向上」が理由です。バッテリーを床下に設置することで、車の重心が下がり走行中の安定性が向上します
最後の理由は、「事故リスクの軽減」です。バッテリーに関連する事故は火災に直結しますが、後部座席下に設置すればリスクを最小限にできます
交換方法は?自分でできる?
結論から先にいうと、駆動用バッテリーの交換は自分で行うべきでありません。主な理由は、危険を伴う作業になる点です。ハイブリッド車の駆動用バッテリーは高電圧(HV)バッテリーとも呼ばれ、その電圧は数百Vです。万が一、誤った取扱いをすると感電事故の恐れもあるため、自動車整備士などの専門家へ依頼しましょう
換費用の相場
アクアの駆動用バッテリー交換費用は、15万円〜20万円程度が目安です。費用の内訳は、バッテリーの価格や作業工賃、診断料などが含まれます。ただし、ディーラー以外の整備工場やカー用品店であれば、リサイクル品やリビルト品を取り扱っています
リサイクル品やリビルト品は使用済みのバッテリーを適切に処理し、再生したものです。環境にもやさしく、コストパフォーマンスにも優れているため、交換費用をできる限り抑えたい人にはおすすめです。しかし、これらの代用品は劣化品の可能性もあるため、必ず保証期間や品質の確認は行いましょう
アクアの補機用バッテリーの交換について
ガソリン車と同じく補機用バッテリーも消耗品のため、経年劣化は避けられません。ここでは、補機用バッテリーの交換について詳しく紹介します
交換時期の目安
補機用バッテリーの交換時期は、新車から約3年が目安です。しかし、バッテリーの寿命は使用状況や保管状態などにより大きく左右されます。したがって、以下の症状が見られた場合はバッテリーの劣化を疑ったほうがよいかもしれません
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ハイブリッドシステムが作動しない
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ヘッドライトが暗い
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ウィンドウやミラーの開閉が遅い
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バッテリー液が変色している
これらの症状が発生した場合は、補機用バッテリーが原因である可能性が高いため、早急にバッテリーの状態確認をおすすめします
補機用バッテリーの位置
アクアの補機用バッテリーは、駆動用バッテリーと同じく後部座席下に搭載されています。搭載されている場所は、駆動用バッテリーで先述したものと同じ理由です
交換に関する注意点
補機用バッテリーを交換するときは、必ずハイブリッド専用バッテリーを使用してください。一般的なバッテリーでは、中毒症状を引き起こす可能性が考えられるためです。ガソリン車で使用されるバッテリーは、発生した水素ガスをバッテリー外部に放出するよう設計されています。
しかし、アクアのバッテリーは室内に設置されるため、通常のバッテリーでは水素ガスが室内に充満して中毒症状を引き起こす確率が高まります。こうした事故リスクを避けるためにも、補機用バッテリーの交換はハイブリッド専用バッテリーを使用しましょう
適合する補機用バッテリーの型番
アクアの補機用バッテリーは、「S34B20R」または「LN0」が適合型番です。2017年に初代アクアがマイナーチェンジする前までは「S34B20R」を採用していましたが、その後は「LN0」に切り替わっています。バッテリーを交換する際は、どちらかを選択すれば問題ないでしょう
交換方法
補機用バッテリーの交換は、安全性と確実性を考慮すると専門業者に依頼するのが最善です。理由は2つあり、ひとつはバッテリー交換には専用工具が必要なことです。座席の取り外しやバッテリー交換時には専用工具が必須なため、専用の工具を持たない人では交換作業できません。
2つ目の理由は、感電リスクです。補機用バッテリーは高電圧の駆動用バッテリーと並列しているため、誤って駆動バッテリーに接触すると感電事故につながる恐れもあります。安全にバッテリーを交換するのであれば、専門的な資格を持つ業者に任せたほうが安心でしょう
交換費用の相場
アクアの補機用バッテリー交換費用は、3万円〜4万円程度が目安です。費用の内訳は、バッテリーの価格や作業工賃が含まれます。ただし、バッテリーを交換する作業は座席の取り外しなども発生するため、依頼する業者によって工賃が変動するかもしれません。作業前に工賃などは確認しておくとよいでしょう
まとめ
本記事では、トヨタの人気ハイブリッド車「アクア」のバッテリーについて詳しく解説しました。アクアには、駆動用バッテリーと補機用バッテリーの2種類のバッテリーが搭載されており、それぞれ異なる役割を果たしています
また、これらのバッテリーは消耗品であり一定の期間や走行距離に応じて交換が必要です。アクア購入後、いまだにバッテリー交換の経験がない人は今回の記事を参考に適切なタイミングでバッテリー交換を行いましょう